名工シリーズ記念すべき第1弾は、イージスファイター!! 攻守共に優れたこの武器の特徴を具現化するにあたり、「剣」と「盾」をそれぞれ個別に展示するという方向で制作がスタートしました。
提示頂いた資料を基に1/1にした際にできるだけ見栄えするように全体/各部のバランス等を再調整し、 監修していただいてから製図→3D出力データ化→各種加工へ進めます。 基データの流用はせず、新たに立体化用のデータを作成しました。
装飾パーツ等は3D出力し、手仕上げや追加工をおこないます。 長かったり大きな負荷が加わる等強度の必要なパーツは、樹脂の切削加工をお願いしました。
剣の製作寸法が決定後、専用ケースの製作を依頼しました。
3D出力したパーツは全て手仕上げで研磨をおこない、金属や樹脂パーツとの噛み合わせを確認しすり合わせます。 噛み合わない箇所を見つけて(研磨→すり合わせ→研磨)を繰り返します。
各パーツ研磨後に塗膜の厚みも想定した仮組をおこない、確認後に塗装を開始します。
配色や細部の解釈などは資料を目安に塗装しますが、場合によっては独自解釈で塗装し事後監修していただきます。 複数の資料を参考にさせていただいた上で、実際に1/1として立体化→塗装の出来上がりをイメージし、 独自解釈のほうが良いか否かを迷った際には、「○○の方が良いかも?」「どちらがお好みですか?」 「この部分の解釈に関して詳細をお願いします。」etcご相談させていただきました。
ケースは「アタッシュケースのイメージで」と伺い、シルバーを基調とすることになりました。 蓋部分のデザインは何度も打ち合わせさせていただき、ご提供下さった資料中のクラスアイコンを施す方向に決まりました。
ケースの装飾パーツのデザインは、ご提供いただいた資料からモデリングをおこない、 ゲーム内のクラフトマシンのモチーフの一部分を切り取って四隅に配置することにしました。最初はゲーム内の配色に近い色で塗装したのですが、ケースに配置したところ装飾パーツが主張しすぎてしまうので 最終的には落ち着いた色に変更させて頂きました。
刀身の斜面をさらに細かく磨きます。磨きすぎると安っぽく見えてしまう可能性が高い為,鈍く光っている程度でフィニッシュします。
各パーツを保護しながら組み立てます。破線で囲んだ部分のはみ出した接着剤を完全乾燥後に除去し、タッチアップをおこないます。 ※他部位にも多少あります。
ケースに剣を収納し、内蓋等のバランスを確認します。蓋の保護シートは剥がしていません。
(※ケースの保護シートを剥がす様子は2020年2月13日にyoutubeの BLUE PROTOCOL公式配信『ブルプロ通信』#1にて生中継されました!)