スペルキャスター -杖-

  • [SPEC]
  • Shield+Case
  • 本体:長さ75cm×幅14cm×厚み9cm
  • 重量:約0.75kg
  • ケース:95cm×32cm×24cm
  • 重量:9kg

名工シリーズ第3弾は多彩な属性攻撃でパーティ戦でより効果を発揮するスペルキャスターの杖です。

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Movie

資料から制作用の製図作成

他武具と同じく提示頂いた資料を基に1/1にした際の見栄えを考慮しつつ、今回は下記の点を重視しました。 ・盾や弓のようにケースへ固定せず持てる ・華奢かつ繊細で流れるようなデザインイメージを崩さないように再現を目指す ・特に発光部分が目を引くデザインなので資料のイメージを反映させつつ肉眼で見た際にも綺麗に発光させる ・ネジやボルトはこのアイテムの雰囲気を損なうので極力見えないように、ヘッドと柄のジョイント部は磁石を使用

また他武具と同じく基データはあくまでも“参考に”させていただき、立体化した際に見栄えがするようバランス調整をおこないました。 ※ケースから取り出して持てますが、柄だけを持って傾けると重みでジョイント部が外れてしまう為、取り扱いには注意が必要です

切削加工・3D出力

強度よりもデザイン重視なので硬い樹脂(ABS)は使わず3D出力パーツをメインにし、芯はアルミの切削、発光部には各種電子パーツを使用しました。 ※一部パーツにナイロン系素材を使用しています

各パーツの噛み合わせ確認と研磨

各外注先から出来上がってきたパーツを受け取った順に製作工程を進めます。 3D出力パーツ、金属パーツ、それぞれの噛み合わせを確認します。 噛み合わせ確認後に3D出力したパーツは手仕上げで研磨を行い、金属パーツ・電池ボックス・LEDなどの電子パーツとすり合わせ→研磨を何度も繰り返します。

電池ボックス

発光部の電源は乾電池式にし、電池交換の際はジョイント部から電池ボックスを引き出して乾電池を交換します。

※当初は電池ボックスユニットごと着脱式にしていましたが接触不良が発生しやすい為、電池ボックスは再設計→作り直しました

ケース製作

杖の製作決定後、他武具のケースとバランスを合わせて配置図を作成し専用ケースの製作を依頼しました。 すり合わせが終わった杖をケースに配置して微調整をおこないます。

塗装

配色や細部の解釈は資料を目安にしつつ最終的にベースとなるグレーを置いて現物を見ながらグレーに対してホワイト→ゴールドと色を置きました。 淡い色調で高級感がある資料でしたが、他武具とある程度の統一感も必要だと感じ、ゴールドはかなりトーンを抑えた落ち着いた色(ベージュやクリーム、もしくは黄土色に近い色合い)にしました。

組み立て・接着

遮光処理が不十分な箇所はないか確認し、断線に注意しながら各パーツを接着します。 完全乾燥後にはみ出た接着剤の除去やタッチアップをおこないます。

完成&撮影

ここまでの工程後に改めて監修していただき、OKをいただいて完成です。 今回はケースから取り出して持てる上に軽くて持ちやすいのですが、非常に破損しやすいデザインかつ、電池ボックス交換用のジョイント部が外れやすいので取り扱い動画も撮影しました。

・持ち方
柄とヘッドの接続部(ジョイント部)はかなり強力な磁石で着脱式になっていますが。デザイン&構造(天地ボックスや金具など)的にヘッド部が非常に重く、 柄だけ持って持ち上げようとすると必ずジョイント部から外れてヘッド部が落下し破損してしまいます。 持つ際には必ず電池ボックス付近(動画参照)に手を添えて持ってください。

・構え方
構える際は動画のように必ず電池ボックス付近に手を添えて出来るだけ垂直に保持してください。 柄だけも持ってヘッドを傾けるとジョイント部がヘッドの重みに耐えきれず落下し、ヘッド部が高確率で大破してしまいます。

完成